ウレタンコーティングは特殊な液状ウレタンをスプレーにて吹き付けして、常温で乾燥する事が出来る新しいコーティングです。常温にて乾燥させるためどの様な素材に対してもコーティングする事が可能です。又、硬度も3種類選定可能であり用途により硬度を選定する事が可能です。又、一度コーティングした物も再度落として再コーティングも可能であり、母材を長く使用する事も可能です。
1.金属同士の打撃音を解消
ウレテンコーティングの消音性に優れていることを生かし金属部品の搬送部品やパーツフィーダー等の消音に適しています。金属同士の打撃音の解消は作業現場のみならず工場の周辺地域への配慮にもなります。
2.大変強い耐摩耗性
大変高価な機械部品を摩耗から守る事が可能です。配管のエルボの部分やシュートやホッパー等摩耗の恐れのある金属母材を保護する事が可能です。先述したように再コーティングも可能であり、最大で3ミリの厚さまで塗る事が出来なおかつ2層に塗ることも可能で下地は白で表面は緑と色分けする事でコーティングの時期を目視で確認する事も可能です。大変高価な母材を守りコーティングのみを何度もかけ直す事でコスト削減にお役立ち致します。
3.製品をキズから守る高弾性
近年は大変厳しい品質管理が求められており、僅かな製品の傷も不良品として扱われてしまいます。当然ですが弾性のあるゴムとの接触であれば製品にキズが付く可能性は低くなります。製品を保管する鉄カゴや製品をチャックするロボットの爪の部分などにコーティングしてキズが付かないようにすることが可能です。
4.耐水性に優れています
ウレタンというと水に弱く加水分解という症状が発生して早くして劣化してしまう特性がありますが、ウレタンコーティングの素材は加水分解の恐れが無く逆に機械や部品を水から守る事も可能です
5.常温で加硫します
多くのコーティングが大変な高温での焼き入れ工程がある為材料が限定されたり、槽の中に入れてのドブ漬けする為ある程度のロットが発生したりしますが、ウレタンコーティングは常温で加硫する為、素材の焼けや反り曲がりの問題がなく、薄物や金属以外の物にもコーティング可能であり多くの使用用途の可能性があります。
6.複数の硬度・色の選定が可能
硬度
柔らかい | shore-65°A |
↑↓ | shore-90°A |
硬い | shore-70°D |
色
- 緑
- 青
- 黒
事例
- 固いもの同士の接触によりキズが付いてしまう事から守りたいとのご要望がありました。製品が流れるシュートの内面にウレタンコーティングを1ミリ掛けました。製品のキズのクレームもなくなり大変喜んでいただけました。
- 摺動部品において金属の母材の摩耗を防ぎたいとのご依頼があり部品の表面にウレタンコーティングを致しましたウレタンのため耐摩耗性が良い事肉厚が2Tと厚く塗れる事以上の利点にてご採用頂きました。
- 研磨剤を作っているお客様からのご依頼で継手にウレタンをコーティングしました。たしかになんでも削ってしまう物を作っておられますから設備も摩耗してしまいますよね。母材の保護にウレタンコートを提案して多くの部品の保護することが出来ました。